映画館は暗い。そして、音が大きい。
どちらも苦手な娘にとって、映画館は「行ってみたいけれど、怖くて行けない場所」でした。
そんな怖がりで慎重派な4歳の娘が、先日ついに映画館デビューしました。
最初からすんなり楽しめたわけではありません。
楽しみにしていたはずなのに、いざ映画館に入ると、

やだやだ!こわい!見ない!
と、しっかり入場拒否。
それでも最後には、笑いながら映画を楽しみ、エンドロールまで見ることができました。
怖いものが多い娘の「できること」が、またひとつ増えた日の記録です。
映画館は「行きたいけど怖い場所」
娘は、とにかく怖がりです。
暗い場所が怖い。大きな音も怖い。映画館は、その両方がそろっています。
以前、「ズートピア2を映画館で見る?」と娘と話したことがありました。
娘もズートピアは好きなので、興味はありそうでした。
でも、映画館がどんな場所なのかを話して一緒に考えた結果、

やめておく。
無理に連れて行っても、きっと映画どころではなく途中退場になるだろうなと想像ができてしまったこともあり、本人が行かないと決めたなら、それでいい。わが家の映画館デビューは、まだ数年先かなと思っていました。
仲良しのお友達から「ブルーイ見に行かない?」
そんな娘に、突然映画館デビューのチャンスがやってきました。
仲良しのお友達が、ブルーイの映画に誘ってくれたのです。
ブルーイは仲良しのお友達の影響を受けて娘も大好き。
しかも今回は、子ども向けの上映。
通常の映画上映よりも館内が明るく、音量も控えめになっているとのことでした。

いつもの映画館より明るいんだって。
音も少し小さいみたいだよ。
そう娘に説明すると、それなら行ってみたいとのこと。
映画に行くことが決まってからブルーイのTシャツまで購入し、映画館へ行く準備は万端です。
これは当日もきっと楽しんでくれるはずと思っていました。

映画館の入り口で「やだ!こわい!見ない!」
いざ映画館に到着。
すると娘、

やだやだ!
こわい!
見ない!
映画館の入り口で、突然の入場拒否です。
ブルーイのTシャツまで着て、あんなに張り切っていたけれど、映画館はやっぱり映画館。
楽しみな気持ちと怖い気持ちは、普通に一緒に存在して、怖さが勝ってしまう。
そんな娘に声をかけてくれたのが、一緒に来たお友達でした。
お友達は映画館に何度も行ったことがあります。
「怖くないよ」
「大丈夫だよ」
そう言ってくれるお友達。
私たち親も「大丈夫だよ」と声をかけながら、とりあえず一緒にシアターへ入ってみることにしました。
右手はお友達、左手はママ
席に座ってからも、娘はまだ怖そうでした。
片方の手はお友達。もう片方の手はママ。
両手をしっかりつないだ状態で、上映スタートです。
最初の映画の宣伝では、「こわい」「あれやだ」と、まだまだ警戒中。
私も隣で「大丈夫、大丈夫」と声をかけながら見ていました。
そして、いよいよブルーイが始まりました。
最初は手を握ったまま。
でも、しばらくすると娘が笑い始めました。
ブルーイを見て笑っている。
映画を楽しんでいる。
そして気がつくと、握っていた手が離れていました。
そのまま娘は最後まで映画を見ることができました。

「また映画館に行きたい」

また見に行きたい!
と映画が終わった後に楽しそうに話してくれました。
明るくて、音が少し控えめな上映なら、映画館はまた行ってみたい場所になったようです。
怖いものが多い娘にとっては、大きな一歩でした。

怖くなくなってから挑戦しなくてもいいのかもしれない
娘を見ていると、怖い気持ちが完全になくなってから何かに挑戦することは、あまりありません。
今回も映画館の入り口では「見ない」と言い、席に座ってからも怖がっていました。
怖くなくなったから映画を見られたのではなく、怖いまま、お友達とママの手を握って座ってみた。
ブルーイが始まり、少し笑った。気がついたら手を離していた。
娘の「できた」は、いつもそんなふうに少しずつやってきます。
今回、私が「大丈夫だよ」と言うだけだったら、シアターまで入れなかったかもしれません。
何度も映画館に行ったことのある大好きなお友達が「怖くないよ」と言ってくれたことも、きっと娘にとって大きかったのだと思います。
4歳になり、親以外の人の言葉や存在が、少しずつ娘の世界を広げてくれるようになりました。
今回は映画館で映画を一本見られた。それだけのことかもしれません。
でも娘にとっては、またひとつ「できること」が増えた日。
私たちにとっても、またひとつ「一緒にできること」が増えた日でもありました。
次はどんな映画を見に行けるかな。子ども向け上映を探しながら、娘の次の「行ってみたい」を待ってみようと思います。
